(前回の続き)




「試合終了〜!
今回の神戸クラッシュを制したのは
デスレグに決まりました〜!」



会場のステージでは
決勝の闘いが終わり
盛り上がりは最高潮を迎えていた。



「惜しくも敗れてしまった
童の帝の皆さんにも
大きな拍手をお願いします!」



観衆からの大きな拍手を受け
童帝メンバーの皆も
照れくさそうにお辞儀をしていた。




実を言うと
決勝戦の応援には
あまり集中出来なかった。



ひょんな事から突然蘇った
高校時代の苦い思い出。

その記憶が
先ほどから頭の中を
離れなかったから。



ううん、
こんなんじゃダメね。



この大舞台で活躍してくれた
メンバーの皆んなを
祝福してあげなきゃ。



私は
ステージから降りてきた
童帝メンバーの元へと
歩きだした。









三宮駅前の居酒屋を貸し切り
イベント参加者や関係者の
打ち上げが行われ

私も童帝メンバーと一緒に
参加させてもらっていた。



店のそこら中で
皆んなクラクラの話しをしたり
フレチャを楽しんだりしていた。




「後ろから前からどうぞさん♪」



ふと名前を呼ばれ
振り返ってみると

そこにはアクセルさんが
料理を盛り付けたお皿を持って
私の席へと運んでくれた。



「こういうビュッフェ形式だと
女の子はガツガツ
取りに行けないでしょ?」



アクセルさんは
優しい笑みを浮かべながら
お皿を並べてくれた。



「で、どう?
あの写真の男の顔
思い出してくれたかな?」



私は首を横に振り
もう1度写真を見せてもらった。



「なんか思い出せそうな
気がするんだけど…
もう少し時間貰っていい?」



「あ、全然大丈夫だよ!
むしろ変な事させてゴメンね〜」



アクセルさんは
申し訳無さそうな顔で
こう言った。



「そうだ!少し離れた所に
雰囲気のいいバーがあるんだけど
お礼に奢らせてよ」










私達は居酒屋を途中で出て
元町の方へ向かい歩いた。

車通りが激しい
線路沿いの道から
少し逸れた路地の奥に
そのバーはあった。



店内には様々な花が飾られ
照明の当て方も
一段と雰囲気を出していた。



乾杯を済ませ
クラクラの話題で盛り上がった。



写真の男から
クランを荒らされた経緯など
こと細かに教えて貰った。


「ヒドい人ね。
見つけたら復讐しないと!」


「そうだね。
でも今日は見つけられなかったな」



アクセルさんは
残念そうに呟いた後
私にこう言った。



「ところでさ、
今日は何処に泊まる予定なの?」



新幹線の時間が
無くなっていた事に
私は気づいていたかった。










「最高だったよ。
君みたいな女性は初めてかも…」



結局、私達は
ラブホテルで泊まる事にした。


部屋に入りすぐ行為を済まし
アクセルさんは
既に眠そうな顔をしていた。



私は裸のまま起き上がり
カバンの中から
1本のバラの花を取り出した。



「もしかして
さっきのバーから持ってきたの?」



「うん、内緒ね♡
ねえ黒赤色のバラの花言葉知ってる?」




「えっと…
確か"永遠の愛"だっけ?」



「うふふ。正確♡」



アクセルさんは
眠気のピークなのか
眠ってしまった。



パシャリ。



寝顔を写真に撮っても
全く起きる様子がなかった。




私はTwitterを開き
アクセルさんの寝顔を
アップしてみた。




『今日の神戸クラッシュの後
私はアクセルノーズさんに
無理やりオフパコされました。
証拠の写真も載せておきます』




これで復讐は完了。
クラクラ界でもう終わりね。
アクセルさん。

いや、
赤嶺直樹くん。




過去のリプレイをしても
全く思い出してくれなかったね。


もしかしたらと
少し期待しちゃった自分が
馬鹿みたいだわ。





赤嶺クン、知ってる?

黒赤色のバラには
『復讐』って意味もあるんだよ。
















以上です!


お相手は
しゃあtheSkywalkerでした!