さて
やっとのことさ専務に会えて
用事を済まし、
軽く世間話を終えて
帰ろうとしました。



またガレキの上を
歩きだしたんですよ。


もうほんと歩きにくいったら
ありゃしない。



そうこう言いながら
えっちらおっちら歩いていると

左足に何やら
痛みを感じたんです。



「痛てててて。
何か踏んじゃったかな?」


そう思い左足を
上げてみると
木の板が靴にくっついてるんですの。


何かね、何かね、
嫌な予感しかしないんです。


恐る恐る
木の板を外してみると

長〜い釘が出てきたんです。



五寸釘って言うの?
あの長いやつ。


板に刺さってた
五寸釘の尖ってる方が
僕の足元で
上を向いていたんでしょうね。


んで
そのまま僕は気づかず
踏んづけちゃったんでしょうね。


グサリですよ。
グサリ。


いまブログに書いてるだけでも
そん時の感触を
思い出すくらい見事なグサリ。


スニーカーに履き替えて無かったら
こんなに見事なグサリじゃ
なかったかも。

革靴のままにしとけば良かった…



釘を見ると
血で赤くなってるんですよ。


「こんな長いのが刺さったの…」

そう思い
靴を脱いで靴下も脱いで
傷を見てみたんです。



するとね、
足の裏とね
足の甲にね
穴が開いてたんです。


貫通やん!

どう見ても貫通やん!


靴下もね
キレイに上と下に
穴が開いてるの。


やだやだやだやだ!

見るんじゃなかった!
見るんじゃなかった!



もう
テンションだだ下がりですよ。


しかも
時間が経つにつれて
痛みがどんどん
酷くなってくるんすよ。


とりあえずガレキの山から
降りないとと思い

再び歩き出したんですが
激痛に次ぐ激痛。

しまいにゃ
這うように歩いてました。


そして最後の難関
3mを降りるSASUKEが
僕を待ち受けてます。


正直この足で降りることは
至難の業っすよ。


降りると言うか
端から見たら
転げ落ちてる感じだったかも。


いま思うと
よく二次災害が起きなかったなと。


もう1本くらい
釘が刺さっても
おかしくない転げっぷり。


周りには
まだまだ数人の
作業員の方が仕事してて
ちょっと恥ずかしかったです。


何とか地面に降り立ち
何事も無かったかのような
振る舞いで事務所に向かいました。



「すみません…
ちょっと怪我しちゃいまして…
消毒液みたいなの有りましら
貸してもらえませんか?」


そう言うと
事務員さんが消毒液と
ガーゼを持ってきてくれました。


傷口を消毒してみると
これまた激痛。

でも我慢して
消毒してたんですよ。




すると
専務が事務所に入ってきて
僕の姿を見るなり


「何だ!おまえ釘踏んだんか?」


と言い
奥からハンマーを出してきて
僕に渡すんです。







「傷の周りをハンマーで叩いて
血をいっぱい出せ!」


と言ってくるんです。




どうやら
錆びた釘を踏むと
バイ菌が入るから

ハンマーで叩いて血を出し
バイ菌を出すとのこと。



ここの会社は
たまに釘踏みの怪我があるみたいで
応急処置は慣れてる様子。



でもね
足が全体に痛いのに
ハンマーで叩くなんて
自殺行為ですよ。


ちょっと躊躇ってたんですが
専務の目も気になるんで
意を決してやってみたんですの。



足の裏をハンマーで
ドスン!



ぎゃぁぁぁ!



とんでもない痛みですよ。
地面に足を付けるだけで
痛くて歩けないほどなのに
ハンマーでドスンなんて。




「もっと血を出して!」



専務は心配して
言ってくれてますが
ホントに痛いの。


でも
やりましたよ。



ドスン!



ぎゃぁぁぁ!



ドスン!



ぎゃぁぁぁ!



地獄絵です。


玄関であぐらかいて
自分の足の裏を
半ベソ状態の男が
ハンマーで叩いてるんですよ。




ちなみに
「ぎゃぁぁぁ!」は心の声です。


さすがに
人様の会社の事務所で
悲鳴はあげられないっすよ。


でね、
何発もドスンしたんですが
血がちょっとしか出ないんです。


ホントにコレ効果あんの?


なんて言葉が
喉まで出てきましたが
ドスンを続けたんです。




すると専務は

「よし!すぐ病院行った方がいい」


って言うの。



うそーん。
ドスンのくだりは何でしたん?



僕だって
すぐ病院に行きたかったのにぃぃ。



なんて思いながら
借りたハンマーを
消毒して返したんです。




ただ痛かっただけの
無駄な時間を過ごし


病院へ向かうため
車に乗りました。



これ踏んだのが右足だったら
運転出来てないっすね。

てかマニュアル車だったら
八方ふさがりでしたね。



こうして僕は
近くの病院に電話して
向かうことにしました。



時刻は6時過ぎたくらい。

若干、薄暗くなってました。









今回はこのへんで失礼します。
次回に続きます!



お相手は
しゃあtheSkywalkerでした。