さてさて

ワッキーさんに背中を押され
シンガポールで
マーライオンになると
決めたワタクシ。

空港での搭乗手続きも済ませ
雑誌でも買おうかと思い
売店に行きました。




空港ってさ
キレイに掃除が行き届いてますよね。

床とかピカピカで
感心します。



でも
松葉杖が滑って滑って
歩きにくいんですの。



1回、思いっきし
体重をかけて滑った時
派手に転んじゃったんです。


左足をかばってるし
両手には松葉杖持ってるから
ドテーンってマンガみたいに。




そしたら
すぐ近くにいた男性2人が
さっと起こしてくれたんです。


松葉杖のチカラって
凄いですね。
皆んなが暖かいんですの。



1人の女性が荷物を
拾ってくれたんですが

ついつい胸元に
目が行ってしまった
私ってどうよ。



(このくらい眼力あったと思ふ)



人間失格ですね。


人の親切を
そんな目で見てしまうなんて。

嗚呼、死にたい。






そして
いよいよ飛行機は
シンガポールへ向けて
離陸しました。



シンガポールまでって
8時間もかかるの知ってました?


8時間って言ったら
オーストラリアとか行けちゃう
そんな距離。




そんな遠いの?
シンガポールって。



東南アジア方面で
行ったことあるのは

沖縄(2時間)
台湾(2時間半)
香港(3時間)

確かこのくらいでしたから
8時間って信じらんないんすけど。


新婚旅行で行った
中東のドバイでも
9時間で行けたのに。


シンガポールなんて
香港のチョイ向こうくらいに
思うとりました。



でも世界地図を見ると
日本からオーストラリアと
同じくらいの距離なんすね。


ほぇ〜知らなんだ。




んで、しつこいようですが
まだ左足が痛い。

そのうえ
機内で座ってると
左足が下に着けなくて
腰が痛いんすよ。


こりゃ
どげんかせんと
8時間も耐えられない。


すかさず
CAさんを呼び出し

「何か足を置く台みたいなの
貸してもらえますか?」

私がそういうと
CAさんは探しに行ってくれました。



しばらく待つと
CAさんはスーツケースを持って
私のところへ来ました。




「良かったら
これを使って下さい」



と言うんです。

これ
明らかに誰かの私物ぽいんすよ。

取っ手の部分に
なんかスカーフとか
括り付けてあるし。



「これ、もしかして
オネーサンのやつです?」



と尋ねると




「はい!そうです。
こんなのしか無くて…すみません。
どうぞ使って下さい!」




いやいや、いやいや。
これを踏んづけるなんて
出来るわけないですやん。


スッチーが華麗に持って歩く
あのスーツケースですよ。

男の憧れのアレですよ。



しかもね
綺麗なんだけど
結構使い込んでありそうなの。




頑張って勉強して
航空会社に入り

過酷な研修を
乗り越え

機長からの
えげつないセクハラにも耐え

今もこうして
無理難題を吹っかける
ケガした客の相手を

嫌な顔ひとつせずに
頑張っている彼女。


そんな彼女と
長年、共に一緒に歩んできた
このスーツケースを

誰が踏みつけることが
出来ますか?


僕には到底無理です。



「流石にこれを台に使うのは
申し訳ないです。
ありがとうございました」


そう伝えて
足置き台のことは
諦めたのですが


少し経つと
またCAさんが私のところへ
来たんです。






「固まって空いてる席が
後ろの方にございまして、
そこなら足を伸ばせると思いますが
如何なされましょう?」



ほう!
それは良さげやね。

見上げたプロ根性やん。
このオネーサン。


早速、席を移動してみたんですの。
そしたら
横に4席が1列に空いてるんですよ。


こりゃ
足を伸ばせるどころか
寝れるね。完全に。




「これ全部使っていただいて
結構です。どうぞ」




こうして私は
シンガポールまで
ガッツリ8時間熟睡という

健康な時よりも
快適な空の旅を
堪能したのでした。








今回は以上です。


全然続く!



お相手は
しゃあtheSkywalkerでした。